学科紹介

材料って何?
 物質の特徴を生かして人間生活に役立つように利用したときその物質は材料と呼ばれます。 近代的なビルディングを例にとると多量の鋼鉄、セメント、ガラス、プラスチックなどが使われています。 これらの材料は建築物、自動車などの形を構成する材料であることから構造材料と呼ばれています。

機能材料ってどんなもの?◆
 高速なコンピュータ、増大するエネルギー需要、宇宙開発、高齢化社会の到来、環境問題などは現代科学技術に解決を求められている大きな問題ですが、 これらの問題解決の鍵は新しい機能材料の開発にあると言われています。
 新しい半導体、太陽電池、磁性体、高温超伝導体、超耐熱性素材、化学・バイオセンサ、合理的に設計された医薬、人工タンパク質、 その他多くの分野で研究が進められています。つまり機能材料とは単に形を構成するだけでなく材料それ自身が高度な「機能」を示す物の総称です

ひろがる機能材料の世界
 では、材料に望みの機能を持たせるにはどのようにしたらよいのでしょうか?それは、物質を原子・分子のレベルで設計し、操作することにより実現します。
 現在、原子・分子の配列・組み合わせを精密に制御して高度な機能を実現するという新しいアプローチが少しずつ可能となりつつあります。 自然の法則に則って能動的に働きかけて新しい高機能な材料を創出する・・・これが今、まさに広がりつつある機能材料工学の世界なのです。
tatemono.jpg  機能材料工学科は物理・化学を基礎として新しい機能材料を作り出す研究を進めると同時に、今後ますます重要性を増す 情報、エレクトロニクス、合成化学、バイオテクノロジーに関連する未開拓境界領域で活躍できる研究者・技術者の育成を目的として1992(平成4)年に設立されました。
 96年4月に大学院・博士前期課程が設置され97年10月に7階建てのインテリジエントな学科の建物も完成しました。 98年4月には大学院・博士後期課程に進学する学生を迎えることが出来ました。 学科には機能量子工学講座機能生体分子工学講座の 2つの講座が設けられ、新しい機能材料の設計・合成・作製・評価等の教育・研究を行っています。

 入学定員は48名(前期入試21名、後期入試22名、推薦入試5名)です。 化学・生物・物理・情報などの学際分野に旺盛な好奇心をもち、物質のなぞに挑戦する未知の分野を開拓したいという若者を歓迎します。

研究分野(2010工学部案内より)


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