酒井研究室

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研究内容の紹介

物質中の電子(以下物質電子)には、原子に束縛されたもの(束縛電子)や、原子に束縛されない、いわゆる、自由電子とよばれるもの、 あるいはそれらの中間的性格をもつものなどがあり、さまざまであります。 一見落ち着いて見える束縛電子でも、外から電磁波が入ってきますと、全く自由に振舞うようになることもありますし、逆に、自由に動き回っていたものが、 温度や圧力などといった環境の変化で動きを止めてしまう場合もあります。 例えば、電磁波に対する振る舞いをみても、その挙動は、電磁波の波長や周波数に依存し、バラエティーに富みます。

このように自由奔放な物質電子ですが、物質環境を上手に整えておきますと、たとえば、シリコンという物質を中心に発展した半導体工学のように、 物質電子のもつ能力を引き出して人間社会に役に立たせることができます。 私たちの目標は、物質電子が秘めている、あるいは何らかの原因で隠れている性質を引き出し、人間社会のみならず、地球環境に役に立つ材料に仕立てることです。 この目標達成のために、研究内容を、(1)どのような物質を選んで、(2)どのような現象に注目して、(3)その現象を何に応用して行くのか、 という3つの段階から構成します。以下、それぞれについて説明します。

1.水素とレアアース

2.両極性伝導体RH2におけるスピン流

3.スピン流を利用する論理演算素子

4.その他の主な研究:非局所光学応答とナノスケール評価


機能材料工学科